現在、電動化が進んでいる自動車業界。日本のなかでもこれまでのエンジンとバッテリーを搭載したハイブリッドから完全なBEV (Battery Electric Vehicle) が今後は各メーカーから展開されてきます。今回は日産リーフやe-POWERなど電動化を他メーカーにくらべて一足早くいく日産の電動モデルについて紹介していきます。
2018年日産自動車の販売台数
車種名 | メーカー名 | パワートレイン | 2018年販売台数 | エントリー価格 | 燃費 |
---|---|---|---|---|---|
ノート | 日産 | e-Power | 136,324 | 1,421,280円 | 23.4km/l |
アクア | トヨタ | Hybrid | 126,561 | 1,785,240円 | 38.0km/l |
プリウス | トヨタ | Hybrid / PHEV | 115,462 | 2,607,120円 | 37.2km/l |
セレナ | 日産 | e-Power | 99,865 | 2,440,800円 | 15.0km/l |
ヴィッツ | トヨタ | Hybrid | 87,299 | 1,181,520円 | 21.6km/l |
シエンタ | トヨタ | Hybrid | 94,048 | 1,776,600円 | 20.2km/l |
C-HR | トヨタ | Hybrid | 76,756 | 2,290,000円 | 16.4km/l |
ヴェゼル | ホンダ | Hybrid | 59,629 | 1,965,000円 | 21.2km/l |
クラウン | トヨタ | ガソリン/Hybrid | 50,324 | 4,978,800円 | 24.0 km/l (Hybrid) |
リーフ | 日産 | EV | 25,722 | 3,150,360円 | 400km (EV) |
アウトランダー | 三菱 | ガソリン/PHEV | 9,143 | 4,182,840円 | 18.6km/l (PHEV) |
* JAIA(日本自動車輸入組合) 統計データ参照:調査期間 2018年 1-12月・国内輸入車メーカー10社 登録実績台数データ 作成実施: 外車.COM
日産リーフ Leaf / リーフ オーテック
まずは日産の電動化を推し進めている電気自動車のパイオニア、リーフです。昨年の10月から新型の2代目になり、これまで指摘されていた航続距離や走りを改善した最先端のEVとなりました。さらに日産はハイパフォーマンスモデル「リーフ E-Plus」60kWh駆動用バッテリー搭載モデルを2019年1月発売します。発表の予定はデトロイトオートショー。また2019年1月の東京オートサロンではAUTECHブランドモデルを2019年に発売します、ブランドでは「AUTECH」ブランドの第4弾でよりスポーティーな外観を持ったモデルとなります。2019年1月11日~13日開催の東京オートサロン 2019にて「LEAF AUTECH Concept」を披露します。100%電気自動車であるため、走行中にCO2を全く排出しないゼロ・エミッション。また、電動パワートレインならではのモーターによるパワフルな加速、そしてバッテリーが車体の底部に敷き詰められていることから、低重心を活かした安定したハンドリングや走行性能を実現しています。航続距離については、日本での通常の走行であれば十分賄える400km。さらに、回生バッテリーを逆手にとった、ドライバーの運転時のペダルの踏み替えを無くし、運転時の負担を軽減するe-Pedal(イーペダル)を設定しています。またプロパイロットやオートパーキングなど、自動運転アシスト・補助機能も多く搭載、Apple CarPlayを搭載するなどコネクテッド技術も進化しています。電動パワートレインのみならず、多くの最新技術を搭載したモデルとなっています。。日産リーフの最新情報はこちらから
日産 ノート Note e-POWER

続いて紹介するのは日産の量販コンパクトモデルノートの電動版e-POWER。ノート自体のコンセプトはショートノーズ&ロングルーフ、ミニバン風なデザインを持つ日産のコンパクトカーで通常のエンジンは1.2Lでエントリーモデルは142万円からの設定となっています。「e‐POWER」という電動パワートレインでは100%モーター駆動ならではの力強くスムーズな走行性能と優れた静粛性を実現しています。2018年7月5日には「e‐POWER」のグレードに4WDを追加し、冬のドライブでも快適なドライブが可能になりました。日産のe-POWERは、モーターの力だけで走行し、エンジンは発電専用となっています、そのためエンジンは動力としては利用されません。つまり、電気自動車(EV)はバッテリーを充電してバッテリーの電気で走らせますが、e-POWERは外部充電機能がなく、ガソリンでエンジンを回して発電しながら走るというシステム構成です。そのためモーターを回して走行することから瞬時の加速が得られ、非常に楽しいドライブをすることができます。ノート e-POWERのラインナップは「e-POWER S」「e-POWER X」「e-POWER メダリスト」となり、その上にオーテックジャパンが手がけるAUTECHモデルとNISMOブランドのスポーツグレード「e-POWER NISMO」をラインナップしています。日産ノートの最新情報はこちらから
e-POWERの仕組み
e-POWERは、ガソリンエンジン、発電機、インバーター、大出力モーターで構成されたポワートレインです。これまで日本で普及していたプリウスなどのパラレルハイブリッドシステムはエンジンと小型モーターを同時に使いますが、e-POWERは、エンジンは発電用としてだけ使用し、モーターのみで100%駆動することが最大の特徴です。日産リーフとの違いは、電力源をガソリンエンジンで発電した電力か、外部から充電器を通じて充電できるかということになります。

出典:日産自動車
日産セレナ e-POWER

続いてはミニバン市場で販売台数1位のセレナを紹介します。5ナンバーという中型クラスのミニバンでありながらも、ミニバンの代表モデルとして、その使い勝手の良い車内空間と多くの家族と一緒にドライブできる楽しさ、日産の技術を結晶した安全装備と自動運転支援システムの「プロパイロット」の搭載をしたモデル。またインテリアの使い勝手や安全装備だけではなく、パワートレインに関してもセレナ e-POWERを発売しその燃費走行性能の向上を実現し、高い静粛性を保持しています。ミニバンクラスの最後発のハイブリッドモデルで燃費は26.2㎞ /L(JC08モード)という現時点でクラストップで、発電用エンジンは1.2Lを搭載。市街地や都市高速などの加減速が強いられるシーンでは、e-POWERによる鋭い加速が役に立ちます。またEV部分では数㎞のみバッテリーEV走行も可能なため、夜の駐車など使い勝手も良いです。e-POWERだけではなく、オーテックジャパンより、新たなカスタムカーオーテック(AUTECH)の新ブランドラインやプレミアムスポーティブランドの「NISMO」ラインナップも備えています。セレナ e-POWER最新情報はこちらから
日産ジューク Juke e-POWER

最後は2019年にモデルチェンジを行い、e-POWERやEVが追加される日産ジュークです。日産ジュークは2010年登場から8年以上が経過し、昨年からフルモデルチェンジが予測されています。現行モデルのパワートレインは1.5リッター4気筒エンジンと1.6リッターエンジンをラインナップし、ベースの15RX、ターボモデルの16GT、その上のスポーティーモデル、ニスモRSとなっています、フルモデルチェンジ後のジュークはエクステリアで日産Vモーションを採用しグリルを大型化、そしてノートe-powerから始まったハイブリッドシステムを新型ジュークを採用してきます。またクロスオーバーSUVとして4WD e-POWER 4WDも設定され、モーターならではの瞬発的なトルク・精密な電子制御によって滑りやす路面でも安定した走りが楽しめます。また、リーフに採用されている電動化パワートレインを採用し、航続可能距離はリーフと同じく約400キロ前後とし、クロスオーバーSUVでありながら環境配慮も施したモデルとなります。ジューク最新情報はこちらから
各モデルのサイズ一覧

日産ハイブリッド EV モデルを検討中の方へ
如何でしたでしょうか。このように昨今人気のある日産のSUVハイブリッド・EVセグメント。モデル選びの参考にしていただければと思います。