みなさん、こんにちは。
これまで、好調で販売台数を伸ばしているメルセデス・ベンツですが、本日8月9日より新型Sクラスをモデルチェンジし受注を開始し、9月上旬から納入を開始するとの事です!
あまり庶民には馴染みのないクラスの車ですが、Cクラス(いまはAからですが・・)いつかはSクラスと言われる最高級モデル。
どんな変更がされているのか見ていきましょう!興味がある方は外車.COMの記事と合わせてメルセデス・ベンツの公式サイトへも
Sクラスって
ドイツの自動車会社ダイムラーがメルセデス・ベンツブランドとして展開している車のフラッグシップ旗艦モデルです。
車のルーツは第2次世界大戦等、かなり昔になりますが、実際に「Sクラス」として販売し始めたのは1972年のW116からとなります。このモデルは1980年まで発売されます。
初代Sクラス
エンジンは2,800ccの直6、3,500ccと4,500ccのV8に加え、なんと、6,900ccのV8エンジンがラインナップされていたようです。7リッターエンジンはすごいですね・・・折しも石油をバンバン使えていた時代だと伺えます。
その後W126というモデルが1980年から1991年に展開されます。この辺りから主な安全機構に、エアバッグや衝突時にシートベルトを巻き上げる「シートベルトプリテンショナー」を採用し、安全のメルセデスブランドが確率されていきます。
3代目はW140というモデルがでてきます。これは1991年から1998年まで展開されこの辺りから馴染みがでてくるデザインとなっていきます。
W140:映画などにもよく出てきました。
4代目はW220で1998年かあ2005年まで販売されます。先代で失敗した大型化といかついフロントマスクを柔軟なものに変更し、売り上げが戻ります。
5代目W221は2005年から2013年まで販売されていたもので、一つ前のモデルとなり、より現在のスタイルに近づいたモデルでした。このモデルからいまのメルセデスの特徴になっているシフトコラム(ギアがステアリングホイールの横についている)に変更となります。
そして現在の6代目はW222と呼ばれ、2013年より発売されています。
ヘッドライトはすべてLED。スタイルもセダンというより、クーペ。
ドイツでは、3リッターV型6気筒ディーゼルが人気がありますが、日本では国内市場に合わせてかS300Hとして2.2リッター直列4気筒ディーゼルエンジン+モーターモデルが導入されています。
はやりこのクラスになると、燃費というより、会社のトップの人も多いので社会的に見た目で環境にも配慮することがとても重要なようです。
W222
そして今回満を辞して、マイナーモデルチェンジとなりました。

http://www.mercedes-benz.jp/
新しいSクラスの変更点
下記の変更が大きくまとめたものです。これまでのコンセプトはキープしたまま、安全性・快適性を高め、また最新のコネクティッドの技術を追加しています。
- 安全性と快適性、効率性を高次元で融合する「インテリジェントドライブ」を改善
- スマートフォンを使用した車外からの遠隔 並列・縦列駐車
- テレマティクスサービス「Mercedes me connect」開始
- 新型 V8 直噴ツインターボエンジンや AMG 4MATIC+の導入など、パワートレインを変更
エクステリア
ヘッドランプに光ファイバーを追加。フロントグリルがツインルーバー(2本のラインが入っています)
LED リアコンビネーション ランプが内側から外側へ、下側から上側へと流れるようなホームカミング機能を追加。
外観はキープコンセプトで大きな変更はないようです。これまでの威厳はそのままに、フロント およびリアのデザインを刷新し、クラフトマンシップをさらに高めたということでしょうか。
フロントマスクに関しては先代と比べると横のラインが少し多く入っているので、押し出し感を強くなりますが、エレガントさについては、どうでしょうか。個人的には先代の方がスッキリしていたように思えます。


インテリア
インテリアもこれまでのデザインコンセプトを継承しながら、大型のコクピットインパネなどを採用。マルチカラーアニメーションを搭載したアンビエントライトを追加してよりエレガントになりました。

ラインナップは?
一つ前のラインナップは以下になっており、はやり先進のクリーンディーゼル+ハイブリッドという、オーナーにはSクラスを所有する理由付けがもっともしやすい、ラインナップとなっています。
ハイブリッドとうこともあり、燃費が素晴らしいです。
現行:グレード名 | 排気量 | 燃費 | 価格 |
S 300h(Diesel) | 2142cc | 20.7km/l | 9,980,000円 |
S 300h エクスクルーシブ (Diesel) | 2142cc | 20.7km/l | 12,830,000円 |
S 300h ロング (Diesel) | 2142cc | 19.5km/l | 13,530,000円 |
S 550eロング (Diesel) | 2996cc | 13.4km/l | 16,380,000円 |
S 550 カブリオレ (Gasoline) | 4663cc | 9.8km/l | 21,450,000円 |
エントリーモデルも1000万を切る設定にしてあります。
新しいモデルラインナップ
下記となります。すべてガソリンの展開となりました。おそらく、今後時期をみてハイブリッドやディーゼルを投入してくるものと思われます。ただ、先々月のダイムラーの新しいディーゼルの不正問題も関係してあえて、ディーゼルは出していないものと思えます。
最新 グレード名 | 排気量 | 価格 |
S 400 | 3.0L V6 | ¥11,280,000 |
S 560 ロング | 4.0L V8 | ¥16,460,000 |
S 560 4 Matic ロング | 4.0L V8 | ¥16,810,000 |
S 600 ロング | 6.0L V12 | ¥23,310,000 |
メルセデス AMG S 63 ロング | 4.0L V8 | ¥24,510,000 |
メルセデス AMG S 63 4MATIC+ ロング | 4.0L V8 | ¥24,910,000 |
メルセデス AMG S 65 ロング | 6.0L V12 | ¥33,230,000 |
安全装備系は?
こちらは安全のメルセデス・ベンツさらに、そのSクラスとあって安全系装備はてんこ盛りです。
メルセデスでおなじみの「レーダーセーフティパッケージ」は、車線が見えないときはガードレールなどを認識できるようになった「アクティブステアリングアシスト」や、「アクティブレーンチェンジングアシスト」「トラフィックサインアシスト」「PRE-SAFEサウンド」といった新機能が追加されています。
「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」ではこちらも高速道路上では前の車が停止して30秒以内であれば自動で発進します。通常の道路でも3秒以内であればこの機能は使えるようです。
これはドライバーがアクセルブレーキを踏まなくても上記の秒数以内であれば車がコントロールしてくれる優れもの。ただ、すでに他のメーカーやテスラでも採用していますね。
ほとんどのユーザーが後部座席に乗るSクラスですと、恩恵を受けるのはお抱え運転手さんかもしれません。まとめると下記の装備が付いてきます。
カタカナが多すぎて覚えにくいですねw 基本はレーダーセンサー・超音波センサー・カメラで認識するシステムを踏襲しており、それをいかにより高度にするかが今回の変更です。
- アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)&アクティブステアリングアシスト
- アクティブレーンチェンジングアシスト
- アクティブレーンキーピングアシスト
- アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)
- 渋滞時緊急ブレーキ機能
- 緊急回避補助システム
- トラフィックサインアシスト
- 最先端のマルチビームLED(ウルトラハイビーム付)
- アクティブブラインドスポットアシスト
- アクティブエマージェンシーストップアシスト
コネクト技術
そして今回のもう一つの目玉が、このコネクテッド系の進化です。
新型Sクラスに搭載されたテレマティクスサービス「Mercedes me connect」。
「安心安全サービス」「快適サービス」「おもてなしサービス」の3つのカテゴリーでサービスを提供するとのこと。ただインターネットに接続するだけでなく、きちんとプレミアムブランドらしくおもてなしを基調としています。
追加されたサービスには以下のものがあります。
- スマホで自車位置の検知、アプリで車の創共距離や燃料などを確認できる遠隔システム
- インターネットラジオや天気情報を表示。
- 「Send2Car」では遠隔で車の目的地設定をすることができます。
最後に特筆すべきなのはスマホの操作で車両をコントロールする新機能「リモートドアロック&アンロック」と遠隔操作で車庫入れ/車庫出しをスマホで操作できる「リモートパーキングアシスト」があります。
こちらは少し前からドイツではデモ動画が上がっています。下記の動画でもベンツのインストラクター?の女性がデモをしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?なかなか試乗もできるか難しい車ですが、もしチャンスがあれば販売店をのぞいてみましょう!気になった方は下記Sクラスの公式サイトへ!