先般、自販連(日本自動車販売協会連合会)より1-7月の国内メーカーの新車登録台数の確定台数が発表になりました。これまで国内ブランドのトヨタ、日産、ホンダ等についてまとめてきましたが、今回はアウトドア系のモデルが好調、アイサイトや独自のパワートレインを持つスバルのモデルと今後新型車情報について紹介します。国内の販売状況を参考にぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
2018年上半期 (1-7月) の国内メーカー登録台数
日本市場の公式販売登録データー統計である自販連の2018年上半期の販売台数データを元に、メーカー別販売台数の比較・検索表を作成しました。国内状況は12万台を誇るトヨタが首位、日産、ホンダが3万台と続き、スバルは国内で6位の販売台数となっています。
ブランド | 普通自動車 登録台数 | 小型車(軽)登録台数 | ブランド登録台数合計 | 2018年合計 | 2017年合計 | 18年vs. 17年 |
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ダイハツ | 18 | 3,113 | 3,131 | 18,763 | 14,041 | 134% |
ホンダ | 12,032 | 18,697 | 30,729 | 229,824 | 232,482 | 99% |
レクサス | 3,681 | 0 | 3,681 | 36,593 | 24,836 | 147% |
マツダ | 7,507 | 3,413 | 10,920 | 100,723 | 104,574 | 96% |
三菱 | 2,601 | 773 | 3,374 | 28,714 | 22,350 | 128% |
日産 | 14,139 | 15,416 | 29,555 | 229,886 | 281,158 | 82% |
スバル | 9,926 | 236 | 10,162 | 70,591 | 89,704 | 79% |
スズキ | 1,567 | 9,624 | 11,191 | 79,497 | 69,304 | 115% |
トヨタ | 55,295 | 65,220 | 120,515 | 778,932 | 958,634 | 81% |
その他 | 20,644 | 1,166 | 21,810 | 173,374 | 172,646 | 100% |
参考資料:自販連(日本自動車販売協会連合会) データ 調査目的:2018年上半期 国内メーカー車登録台数分析 調査方法:自販連統計 データ参照 調査期間:2018年 1月-7月、登録実績台数、対象メーカー:国内自動車メーカー10社、調査実施:外車.COM(グラフ作成、まとめ)
国内の販売規模は、マツダと同程度のスバルです。スバルからは2018年にはフォレスターやレヴォーグなどモデルチェンジを行い新型車の販売も多く予定されています。以下が2018年下半期に発売されるモデルの一覧です。
2018年 下半期 スバル Subaru 新型モデルの発表・発売
モデル | モデルチェンジ | 発売時期 | ボディタイプ | エンジンタイプ | 現行モデル及び予想価格 |
---|---|---|---|---|---|
XV | マイナーチェンジ | 5月 | 小型SUV | ガソリン ハイブリッド | 220万〜 |
フォレスター | フルモデルチェンジ | 7月(ガソリン) 9月(ハイブリッド) | 中型SUV | ガソリン ハイブリッド | 309万〜 |
WRX S4 | マイナーチェンジ | 6月 | スポーツセダン | ガソリン | 400万〜 |
レヴォーグ | マイナーチェンジ | 6月 | ワゴン | ガソリン | 290万〜 |
インプレッサ | マイナーチェンジ | 10月 | セダン | ガソリン | 220万〜 |
アセント (トライベッカ後継) | 新型 | 10月 | 大型SUV | ガソリン | 350万〜 |
*参照:海外自動車サイト(https://www.roadandtrack.com/等)データ 調査目的:2018年下半期 トヨタ車新型モデル調査 調査期間:2018年 1月-7月、調査実施:外車.COM(グラフ・リスト作成)
以上のようにスバルからは2018年の後半も多くの新型モデルが発売されています。それでは以下にスバルを代表するモデルと新型車についてまとめます。スバルへの乗り換えを検討している方がいましら、ぜひ車選びの参考にしてみてくださいね。
スバル 新型 XV
スバルのコンパクトクロスオーバーSUVのインプレッサ XV、2018年5月にマイナーモデルチェンジを行い、B型が発売されています。フルモデルチェンジは2017年5月。もともとはスバルの人気モデルインプレッサを起源としたXVで「Fun Adventure」をコンセプトに、都会的で洗練されたデザインとスバルらしいSUVとしての走破性、そして世界トップクラスの安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUVとして開発されたモデルです。

トランスミッションは、フル電子制御自動無段変速(CVT)で、スバルの得意分野であるシンメトリカルAWDの走破性をさらに高める電子制御システム「X‐MODE」を採用しすることで、エンジン・トランスミッション・AWDなどを統合制御し、走破性を高めています。
フロントグリルは、スバルのデザイン言語になりつつある、ヘキサゴングリルモチーフを基本に、XVユニークのグラフィックとバンパーのテクスチャーを組み合わせています。ちなみに、現行モデルでも、安全性能ではトップクラス。歩行者保護エアバッグと先進運転支援システム「アイサイト(ver.3)」を全車に標準装備して次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」も採用した、スバルの結晶のようなモデルであります。直近の今回のマイナーチェンジの特徴はハイブリッドの投入です。それが、SUBARU XV マイルドハイブリッド E-BOXERモデル。ステレオカメラを用いた先進運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」(アイサイトver.4)が標準搭載となり、スバルにもハイブリッド技術が投入されてきます。こちらは以前中国のモーターショーで展開されたXVのハイブリッドモデル。以下が現行のラインナップとなります。
グレード名 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
1.6i アイサイト | 1599cc | 5 | CVT | 4WD | 16.2km/l | 2,138,400円 |
1.6i-L アイサイト | 1599cc | 5 | CVT | 4WD | 16.2km/l | 2,246,400円 |
2.0i-L アイサイト | 1995cc | 5 | CVT | 4WD | 16.4km/l | 2,484,000円 |
2.0i-S アイサイト | 1995cc | 5 | CVT | 4WD | 16.0km/l | 2,678,400円 |
今回のマイナーチェンジでパワートレイン、デザイン、内装とも正常進化を遂げており、新型XVのボディサイズは、インプレッサの5ドアハッチバックから全幅+25mm、全高+70mmとなっており、最低地上高も200mmまで高められ、本格的なSUV同等の数値となっていますが、国内のコンパクトSUVセグメントでは他にもXVのライバルとなる車があり紹介します。
TOYOTA トヨタ 新型 C-HR
国内市場で販売台数が多く小型SUVセグメントでは販売台数が首位のC-HR。今回の1-6月の登録台数でC-HRは11位、2位のホンダ ヴェゼルも14位につけてみます、C-HRとは「もっといいクルマづくり」の実現に向けたクルマづくりの構造改革、TNGA(Toyota New Global Architecture)の第2弾として発売されたトヨタのSUVで、ラインアップは、1.8Lの4気筒ハイブリッドシステムと、1.2L4気筒ガソリンターボの設定があります。エクステリアだけでなく、インテリアも質感を高めたモデルで、もちろん、安全装備も衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備としています。C-HRの現在のラインナップは高効率・小型・軽量化を追求した1.8リッタのーのハイブリッドシステムを搭載した「G」「S」と1.2リッターのガソリンモデルを揃えており、「S」についてはコンパクトSUVクラストップレベルの30.2km/Lに到達しています。

HONDA ホンダ ヴェゼル
ホンダヴェセルとは、ホンダがセグメントの枠を超えた価値を高次元で融合させたSUVとして発売されました。パワートレインのラインナップにはハイブリッド車とガソリン車があり、1.5Lエンジンを搭載したハイブリッド車には最新のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i‐DCD」を搭載し、4WDの設定もあり、走りを追求したモデルです。先般のマイナーチェンジの後には、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全グレードに標準装備し、装備面でもレベルアップをしています。

グレード名 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 価格 |
S-T | 1196cc | 5 | CVT | FF | 5名 | 16.4km/l | 2,290,000円 |
G-T | 1196cc | 5 | CVT | FF | 5名 | 16.4km/l | 2,605,200円 |
S | 1797cc | 5 | CVT | FF | 5名 | 30.2km/l | 2,614,000円 |
G | 1797cc | 5 | CVT | FF | 5名 | 30.2km/l | 2,929,200円 |
コンパクトSUVというの3モデルの主要スペックの比較を以下に行います。それぞれ個性の違うモデルですので、販売台数や各モデルの特徴も合わせ自分にあった一台を見つけてみてください。
コンパクト SUVセグメント | スバル XV | トヨタ C-HR | ホンダ ヴェゼル |
全長 (mm) | 4465 | 4360 | 4330 |
全高 (mm) | 1550 | 1550 | 1605 |
全幅 (mm) | 1800 | 1795 | 1770 |
エントリーモデル プライス | 2,138,400円 | 2,290,000円 | 1,965,000円 |
エントリーモデル燃費 (km/L) | 16.2 | 16.4 | 21.2 |
排気量 cc | 1599cc | 1196cc | 1496cc |
新型 フォレスター(Forester)
新型フォレスターのフルモデルチェンジは2018年6月発表、2018年7月19日に発売を開始されました。さらに、2018年9月にはマイルドハイブリッドモデル e-BOXERを追加、2020年にはプラグインハイブリッド PHVモデル”EVOLTIS”も登場し、新型フォレスターのプラットフォームでスバルは急速に次世代パワートレインの車を導入予定です。新型のデザインは以下となります。

スバル フォレスターとはスバル社のシンメトリカルAWDを基本とし、走行性能、安全性能、環境性能といった性能を進化させたモデルとなります。今回のモデルチェンジで5代目となりました。フルモデルチェンジの内容は以下にまとめられます。
- 外装&内装デザインの刷新
- 次世代エンジンの搭載。
- PHEVラインナップの投入
- 駆動システムのシンメトリカルAWDへの変更
- スバルグローバルプラットフォームの採用
パワートレインに関しては、PHEVの導入が一番目を引きますが、まずはガソリン車のラインナップ。4気筒1.6L 直噴ターボ DITエンジンと4気筒 2.0L 直噴ターボ DITエンジンがコアのエンジン(どちらも水平対向)そしてここにトヨタ製のハイブリッドモデルが追加されることになります。
排気量 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 価格 | |
ツーリング | 2498cc | CVT | 4WD | 5名 | 14.6km/l | 2,808,000円 |
Xブレイク | 2498cc | CVT | 4WD | 5名 | 14.6km/l | 2,916,000円 |
プレミアム | 2498cc | CVT | 4WD | 5名 | 14.6km/l | 3,024,000円 |
アドバンス | 1995cc | CVT | 4WD | 5名 | 18.6km/l | 3,099,600円 |
安全装備はこれまで、新型レヴォーグ等に採用されてきた、ステレオカメラを用いた先進運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」(アイサイトver.4)が標準搭載しています。スバル フォレスターの歴史は長く1997年に発売を開始し、車名は全世界共通となっているグローバルモデルです。昨今はアウトドアやSUVのメーカーとしてのイメージが強くなったスバル。CMでも話題になったステレオカメラを用いた先進運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」も装備しています。
このメディアムSUVセグメントにもいくつかライバルモデルがあり、その代表が最近新型になったホンダCR-Vと三菱のアウトランダーです。それぞれのサイズやパワートレインを以下にまとめます。
Mid SUVセグメント | Subaru フォレスター | 三菱 アウトランダー | ホンダ CR-V |
全長 (mm) | 4625 | 4695 | 4605 |
全高 (mm) | 1715 | 1710 | 1680 |
全幅 (mm) | 1815 | 1800 | 1855 |
エントリーモデル プライス | 2,808,000円 | 2,668,680円 | 3,230,280円 |
エントリーモデル燃費 (km/L) | 14.6km/l | 16.0km/l | 15.8km/l |
排気量 cc | 2498cc | 1998cc | 1496cc |
ホンダ 新型CR-V
広い室内空間や使い勝手の良さと様々な状況で安心で快適な走りを提供できるダイナミクス性能を目指してフルモデルチェンジを行った5代目のモデルです。当初、1995年に発売されたCR-Vの初代モデルは、前輪駆動をベースにした“SUVのパイオニアで、適度な価格とその運転しやすさから人気を得ていました。ただ、世界的なSUVの人気に押されてCR-Vは海外指向を強めてボディを拡大させ、全幅が1,800mmをオーバー。日本では大きすぎになり、2016年に国内販売を終了。しかし、昨年の東京モーターショーでCR-Vの海外版が発表となり、新型CR-V ハイブリッドも追加され再度発売となりました。

新型CR-Vは1.5L 4気筒ターボエンジンVTEC Turboと安全運転支援システムである「Honda SENSING」を標準搭載。また、新登場の新型CR-V ハイブリッドでは2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-MMD」を搭載し、走行性能と燃費の双方を追求、さらにはインテリアでは3列シートの7人席をラインナップします。現在のラインナップは以下です。
CR-V | 排気量 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 価格 |
EX | 1496cc | CVT | 4wd | 5名 | 15.8km/l | 3,230,280円 |
EX | 1496cc | CVT | 4wd | 5名 | 15.0km/l | 3,446,280円 |
EX・マスターピース | 1496cc | CVT | FF | 5名 | 15.4km/l | 3,591,000円 |
EX・マスターピース | 1496cc | CVT | 4wd | 5名 | 15.0km/l | 3,807,000円 |
いかがでしょうか、ぜひ中型のSUVを検討中の方がいましたら、ぜひ上記の比較を参考に車選びを進めてみてください。
スバル フォレスターの最新情報はこちらから
新型 レヴォーグ & WRX S4
昨年の夏にビッグマイナーチェンジを行ったスバルのハッチバックバージョンのレヴォーグとセダンバージョンのS4 WRXですが、2018年の夏にもマイナーチェンジとして改良が加えられました。新型レヴォーグのマイナーチェンジ (一部改良)はE型、同時に、同じプラットフォームで成り立っている、セダンモデルとなる 新型WRX S4もE型となります。
ワゴンタイプのレヴォーグ は安心で楽しいクルマづくりのノウハウと最新技術を注ぎ込んだ、スバルのスポーツタイプのツアラー(ワゴン)です。ラインアップは、1.6Lリッターモデルと2.0L ハイパフォーマンスDITを搭載するモデルがあり、そこからアイサイト等のオプションの選択となります。どちらのエンジンを選んでも高トルクの圧倒的な動力性能とダイレクト感あるスポーティで楽しいドライビングが可能です。

セダンバージョン S4 WRX
一方こちらはセダンバージョン。スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンスを目指して、総合安全性能や優れた環境性能、高められた質感を実現したスポーツセダンがコンセプトです。走りを追求しながらも、日常生活で快適にドライビングできることを特徴としています。

新型レヴォーグ、S4 WRXともに昨年のビッグマイナーチェンジを行っており、今回の6月のE型は一部改良。現行レヴォーグ・S4 WRXともに、現行モデルでは最後のマイナーチェンジとなります。今回のマイナーチェンジでは ボディカラーに新色を追加、オプションを標準化などを実施。来年の2019年にはフルモデルチェンジバージョンの新型レヴォーグ・S4 WRXが発売される予定です。レヴォーグのラインナップは以下となり、安全装備の有無でグレードが変わってきます。
排気量 | 駆動方式 | 燃費 | 価格 | |
1.6 GT アイサイト / Sスタイル | 1599cc | 4輪駆動 | 16.0km/l | 2,862,000円 /2,926,800円 |
1.6 GT-S アイサイト / 1.6 GTI スポーツアイサイト | 1599cc | 4輪駆動 | 16.0km/l | 3,078,000円 /3,564,000円 |
2.0 GT-S アイサイト / 2.0 STI スポーツアイサイト | 1998cc | 4輪駆動 | 13.2km/l | 3,618,000円 /4,050,000円 |
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新型 アセント(トライベッカ後継モデル)
最後の今年から米国を中心に販売されているSUVモデルの新型アセントを紹介。6月には米国で新型モデルの納入が開始されています。アセントは、スバルが北米市場でのさらなる成長を求め、とくにファミリーユーザーに向けて開発した新型3列ミッドサイズSUVです。従来のトライベッカの後継モデルとなります。北米マーケットをメインに作られたモデルです。

アセントの特徴:まず、エクステリアデザインに最新のスバルデザイン言語となる「ダイナミック&ソリッド」を採用。3列ミッドサイズSUVとして重視される機能性を保持して、7名および8名乗車いずれの仕様でもゆとりのある室内空間を追求しています。同時に、最新のスバル・グローバル・プラットフォームを採用しているため、高いボディ剛性によって、振動騒音を抑えた快適な移動空間を可能にしています。走りに関しても新開発の直噴2.4リットル水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、スバルのシンメトリカルAWDを合わせ持ち、走行性を高めています。アセントのサイズは下記でライバルとしては最近発売されたMazdaのCX-8、もしくはトヨタのランドクルーザーとなります。そのデザインや走行性の高さから米国では評価を得ているSUV。日本での発売も2018年内が予定されています。
アメリカでのスバルアセント仕様:
ボディサイズ(全長 x 全幅 x 全高):5,050 x 1,990 x 1,840 mm
ホイールベース : 2,970 mm
乗車定員:7名
まとめ
今回は2018年上半期の国内メーカーの売上販売台数を元に、国内中堅のスバルの販売状況と代表的な車をまとめました。最近はSUVやクロスオーバー、アウトドアのイメージで躍進が著しいスバル、今年車を買い替え予定の方は是非上の自動車マーケット分析や新モデルの情報を元に自分だけの一台を見つけてください。