自販連(日本自動車販売協会連合会)より国内メーカーの新車登録台数、1-11月実績が12月になり発表になりました。今回はEVモデルと新型車情報について紹介します。国内の販売状況やモデル比較を参考にぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
2018年 1-11月の国内ブランド登録台数
自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した輸入車販売台数データ統計を元にハイブリッド・EVの販売台数、燃費、価格等の比較、検索、ソートができるようにまとめてみました。
車種名 | メーカー名 | パワートレイン | 2018年1-11月 新車販売台数 | エントリー 価格 | 燃費 |
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ノート | 日産 | e-Power | 82691 | 1,421,280円 | 23.4km/l |
アクア | トヨタ | Hybrid | 82825 | 1,785,240円 | 38.0km/l |
プリウス | トヨタ | Hybrid / PHEV | 71943 | 2,607,120円 | 37.2km/l |
セレナ | 日産 | e-Power | 60641 | 2,440,800円 | 15.0km/l |
ヴィッツ | トヨタ | Hybrid | 59373 | 1,181,520円 | 21.6km/l |
シエンタ | トヨタ | Hybrid | 58539 | 1,776,600円 | 20.2km/l |
C-HR | トヨタ | Hybrid | 47996 | 2,290,000円 | 16.4km/l |
ヴェゼル | ホンダ | Hybrid | 37685 | 1,965,000円 | 21.2km/l |
クラウン | トヨタ | ガソリン/Hybrid | 39199 | 4,978,800円円 | 24.0 km/l (Hybrid) |
リーフ | 日産 | EV | 14782 | 3,150,360円 | 400km (EV) |
アウトランダー | 三菱 | ガソリン/PHEV | 5074 | 4,182,840円 | 18.6km/l (PHEV) |
参考資料:自販連(日本自動車販売協会連合会) データ調査目的:2018年 国内メーカー、登録台数分析 調査方法:自販連統計 データ参照 調査期間:2018年 1-11月、登録実績台数・対象メーカー:国内自動車メーカー10社 調査実施:外車.COM(グラフ作成、まとめ)
ハイブリッド EV モデルのスペック比較
それでは、ハイブリッド・EV代表モデルの主要スペック比較を以下に行います。それぞれ個性の違うモデルですので、販売台数や各モデルの特徴も合わせ自分にあった一台を見つけてみてください。比較の後にはそれぞれのモデルを詳しく見ていきます。![]() |
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日産 | トヨタ | 日産 | 三菱 | |
リーフ EV | プリウス PHEV | ノート e-POWER | アウトランダー PHEV | |
全長 mm | 4480 | 4645 | 4100 | 4695 |
全幅 mm | 1790 | 1760 | 1695 | 1800 |
全高 mm | 1540 | 1470 | 1520 | 1710 |
排気量 | 0cc | 1797cc | 1198cc | 2359cc |
燃費 | 400km (航続距離) | 37.2km/l | 37.2km/l | 18.6km/l |
駆動方式 | FF | FF | FF / 4WD | FF / 4WD |
燃料 | 100% 電気 | Plug in ハイブリッド | ハイブリッド | Plug in ハイブリッド |
エントリー | 3,150,360円 | 3,261,600円 | 1,901,880円 | 4,182,840円 |
販売価格 |
トヨタ プリウス PHEV
まずはトヨタのプリウスPHEVから紹介します。プリウスにはハイブリッドモデルだけではなく、プリウスの特長である環境性能を大幅に進化させ、電力部分を充電できるプラグインハイブリッドのプリウス PHEVがラインナップされています。電気自動車特有の瞬時に発揮されるトルクでスムーズな走りを実現しています。1.8リッターエンジンをベースに、大容量リチウムイオン電池を搭載して、EV走行距離を68.2kmまで拡張、EV走行最高速度も135km/hとして、通常のプリウスとは異なり、電気のみで走行できるモデルです。電池容量がなくなっても通常のハイブリッドとして作動し、37.2km/Lの低燃費を実現しています。さらに特徴的なのは、プリウスPHEVの一部グレードにはオプションで、大型ソーラーパネルを車のルーフに搭載できるオプションがあります。このシステムにより、量産車として世界で初めて、駐車中に太陽の光をEV走行用エネルギーに変換することができます。1日最大6.1㎞走行分の電力が太陽光で発電できるので、ちょっと近くまでの買い物であれば、太陽光パネルのエネルギーで賄えることとなります。またそれで全走行を補うことはできませんが、とても理にかなったエコシステムです。以下の通り、ラインアップはプリウスの通常モデルと同じ体系となっています。
プリウス PHEV | 排気量 | シフト | 駆動方式 | 燃費 | 価格 | |
S / S ナビパッケージ | 1797cc | CVT | FF | 37.2km/l | 3,261,600円 | 3,666,600円 |
A / A レザーパッケージ | 1797cc | CVT | FF | 37.2km/l | 3,807,000円 | 4,066,200円 |
Aプレミアム | 1797cc | CVT | FF | 37.2km/l | 4,222,800円 |
トヨタ プリウス PHVの最新情報はこちら
日産 電気自動車 リーフ
続いては電気自動車のパイオニア、日産リーフです。昨年の10月から新型の2代目になり、これまで指摘されていた航続距離や走りを改善した最先端のEVとなります。100%電気自動車であるため、走行中にCO2を全く排出しないゼロ・エミッション。また、電動パワートレインならではのモーターによるパワフルな加速、そしてバッテリーが車体の底部に敷き詰められていることから、低重心を活かした安定したハンドリングや走行性能を実現しています。航続距離については、日本での通常の走行であれば十分賄える400km。さらに、回生バッテリーを逆手にとった、ドライバーの運転時のペダルの踏み替えを無くし、運転時の負担を軽減するe-Pedal(イーペダル)を設定しています。またプロパイロットやオートパーキングなど、自動運転アシスト・補助機能も多く搭載、Apple CarPlayを搭載するなどコネクテッド技術も進化しています。電動パワートレインのみならず、多くの最新技術を搭載したモデルとなっています。さらに日産はハイパフォーマンスモデル「リーフ E-Plus」60kWh駆動用バッテリー搭載モデルを2019年1月発売します。発表の予定はデトロイトオートショー。また2019年1月の東京オートサロンではAUTECHブランドモデルを2019年に発売します、ブランドでは「AUTECH」ブランドの第4弾でよりスポーティーな外観を持ったモデルとなります。2019年1月11日~13日開催の東京オートサロン 2019にて「LEAF AUTECH Concept」を披露します。
ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 航続距離 | 価格 | |
S | 5 | CVT | FF | 5名 | 400km (JC08) | 3,150,360円 |
X | 5 | CVT | FF | 5名 | 400km (JC08) | 3,513,240円 |
G | 5 | CVT | FF | 5名 | 400km (JC08) | 3,990,600円 |
日産リーフの最新情報はこちらから
日産ノート e-POWER
続いては日産の量販コンパクトモデルノートの電動版e-POWERです。ノート自体のコンセプトはショートノーズ&ロングルーフ、ミニバン風なデザインを持つ日産のコンパクトカーで通常のエンジンは1.2Lでエントリーモデルは142万円からの設定となっています。「e‐POWER」という電動パワートレインでは100%モーター駆動ならではの力強くスムーズな走行性能と優れた静粛性を実現しています。2018年7月5日には「e‐POWER」のグレードに4WDを追加し、冬のドライブでも快適なドライブが可能になりました。日産のe-POWERは、モーターの力だけで走行し、エンジンは発電専用となっています、そのためエンジンは動力としては利用されません。つまり、電気自動車(EV)はバッテリーを充電してバッテリーの電気で走らせますが、e-POWERは外部充電機能がなく、ガソリンでエンジンを回して発電しながら走るというシステム構成です。そのため、ノートe-POWERの最高燃費はベースグレードのe-POWER Sで37.2km/L、e-POWER
X、e-POWER MEDALISTでは34.0km/Lとなり燃費の改善が計られています。また、ハイブリッドやEVでは犠牲になる室内空間の大きさも特徴となります。そして、モーターを回して走行することから瞬時の加速が得られ、非常に楽しいドライブをすることができます。
ノート e-POWERのラインナップは以下の通りです。標準的なトリムの「e-POWER S」「e-POWER X」、そして上級仕様の「e-POWER メダリスト」。その上にオーテックジャパンが手がけるAUTECHモデルとNISMOブランドのスポーツグレード「e-POWER NISMO」が存在します。e-POWERに関しては、2019年に日産のコンパクトカーである日産ジュークのe-POWER版の発売も予定されています。
ノート e-POWERラインナップ | 排気量 | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
e-POWER S | 1198cc | FF | 37.2km/l | 1,901,880円 |
e-POWER X FOUR | 1198cc | 4WD | 28.8km/l | 2,237,760円 |
e-POWER オーテック | 1198cc | FF | 34.0km/l | 2,264,760円 |
e-POWER メダリスト | 1198cc | FF | 34.0km/l | 2,353,320円 |
e-POWER オーテック FOUR | 1198cc | 4WD | 28.8km/l | 2,480,760円 |
e-POWER メダリスト FOUR | 1198cc | 4WD | 28.8km/l | 2,569,320円 |
e-POWER ニスモ | 1198cc | FF | —-km/l | 2,488,320円 |
三菱アウトランダー PHEV
続いてはSUVで唯一プラグインハイブリッドを搭載する三菱アウトランダーPHEV。名前の由来は「遠く未知なる地へ向かう冒険者」の意味。プラグインハイブリッドとは、ハイブリッド車の電池部分を充電可能にしたバージョンの車の事で、ハイブリッド車が充電できず、電力で走ることができる距離が非常に限られているのに対して、プラグインハイブリッドでは充電をすることで、より長く電力で走れるようになっています。最近ではポルシェやメルセデスベンツの一部モデルもこのシステムを採用しており、国産メーカーでは三菱アウトランダーのPHEVや、プリウスPHEV等が代表モデルです。三菱のアウトランダーについては、三菱が「i‐MiEV」で培ったEV技術や「パジェロ」で培ったSUVの技術を集約した、画期的なPHEVモデルであり、SUVタイプとして世界初のプラグインハイブリッド車となります。最新のモデルではこれまでのエンジン排気量を2.0Lから2.4Lに拡大し、駆動用バッテリー容量を12.0kWhから13.8kWhに大容量化し、出力もアップ。リヤモーター出力も約12%アップ、ジェネレーター出力も約10%アップしEV走行の航続距離が60.8kmから65.0kmまで拡大しています。65kmということは日々の買い物程度の乗りこなしであれば、十分電気走行内で収まる範囲となります。アウトランダーPHEVのラインアップは、ベーシックな「G」から7インチのディスプレイを標準装備した「Gプラスパッケージ」となっています。
排気量 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 価格 | |
G | 2359cc | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 18.6km/l | 4,182,840円 |
Gプラスパッケージ | 2359cc | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 18.6km/l | 4,479,840円 |
Gプレミアムパッケージ | 2359cc | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 18.6km/l | 4,793,040円 |
Sエディション | 2359cc | CVT | フルタイム4WD | 5名 | 18.6km/l | 5,090,040円 |
三菱アウトランダー PHEVの最新情報はこちらから
まとめ
日本でもこれから主力になっていく電気自動車セグメント。日本の道路・環境事情に合わせ、燃費や走行性能を高めたたモデルも多く、選択の幅も多いです。今回は国内モデルの販売状況のまとめとEVの車種について紹介しました。より地球に優しい車に買い替え予定の方は是非上のマーケット分析やモデル比較を元に自分だけの一台を見つけてくださいね。