JAIA(日本自動車輸入組合)より国内、輸入車メーカーの新車登録台数、2018年の通年実績が発表になっています。今回は輸入車の小型モデルと新型車情報について紹介します。国内の販売状況やモデル比較を参考にぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
2018年 1月〜12月の輸入車ブランド販売登録台数
JAIA(日本自動車輸入組合)が発表した輸入車販売台数データ統計を元に輸入車ブランド・メーカーの販売台数の比較、検索、ソートができるようにまとめてみました。
モデル名 | ブランド名 | 2018年台数 | 2017年台数 | 前年度対比 | エントリー価格 | 燃費 | 排気量 |
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ミニ | MINI | 25,983 | 25,427 | 102% | 2,380,000円 | 17.9km/l | 1498cc |
ゴルフ | フォルクスワーゲン | 21,316 | 22,839 | 93% | 2,539,000円 | 19.1km/l | 1197cc |
Cクラス | メルセデス・ベンツ | 18,321 | 16,560 | 111% | 4,490,000円 | 14.3km/l | 1595cc |
ポロ | フォルクスワーゲン | 11,079 | 9,414 | 118% | 2,098,000円 | 19.1km/l | 999cc |
Eクラス | メルセデス・ベンツ | 10,454 | 13,262 | 78% | 7,010,000円 | 14.7km/l | 1991cc |
40シリーズ | ボルボ | 8,440 | 6,714 | 110% | 2,990,000円 | 17.1km/l | 1497cc |
3シリーズ | BMW | 8,440 | 11,316 | 74% | 4,310,000円 | 17.2km/l | 1498cc |
2シリーズ | BMW | 7,399 | 8,594 | 87% | 3,740,000円 | 16.0km/l | 1498cc |
5シリーズ | BMW | 7,474 | 7,543 | 99% | 7,360,000円 | 21.5km/l | 1995cc |
X1 | BMW | 7,249 | 7,618 | 95% | 4,200,000円 | 15.7km/l | 1498cc |
参考資料:JAIA(日本自動車輸入組合) データ調査目的:2018年国内輸入車メーカー、登録台数分析 調査方法:JAIA統計 データ参照 調査期間:2018年 1-12月、登録実績台数・対象メーカー:国内輸入車自動車メーカー10社 調査実施:外車.COM(グラフ作成、まとめ)
輸入車小型モデルのスペック比較
それでは、輸入車の小型モデルの主要スペック比較を以下に行います。それぞれ個性の違うモデルですので、販売台数や各モデルの特徴も合わせ自分にあった一台を見つけてみてください。比較の後にはそれぞれのモデルを詳しく見ていきます。![]() |
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フォルクスワーゲン | BMW | ボルボ | フォルクスワーゲン | |
ゴルフ | 2シリーズ | 40シリーズ | ポロ | |
全長 mm | 4265 | 4375 | 4370 | 4060 |
全幅 mm | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 |
全高 mm | 1480mm | 1550mm | 1440mm | 1450mm |
排気量 | 1197cc | 1595cc | 1498cc | 999cc |
燃費 | 19.1km/l | 16.0km/l | 17.1km/l | 19.1km/l |
駆動方式 | FF | FF / 4WD | FF / 4WD | FF |
燃料 | ガソリン | ガソリン ディーゼル | ガソリン ディーゼル | ガソリン |
販売価格 | 2,539,000円 | 3,740,000円 | 2,990,000円 | 2,098,000円 |

フォルクスワーゲン ゴルフ GOLF
最初の車はヨーロッパのコンパクトカーのゴルフ(Golf)の紹介です。最新モデルは7代目となるゴルフですが、その歴史は長く1974年に発売が開始され、現在まで途切れる事がなく販売されているドイツ、フォルクスワーゲンブランドの車です。初代デザインはカーデザインでは有名なジウジアーロによるもので、ハッチバックの前輪駆動(FF)の横置き型エンジンのレイアウト。現行モデルでは新開発のVWのモジュールプラットフォーム「MQB」をベースに先代モデルよりも100kgもの軽量化を行い、走行性能や燃費の改善を行っています。ゴルフは販売台数もさることながら、コンパクトカーのベンチマーキング車として君臨しており、そのポジショニングからも全てのメーカーで開発時に参考とされているモデルです。
今回の7世代目となるモデルのラインアップは1.2リッターTSIエンジンを積んだベースモデルの「TSIトレンドライン」をはじめ、アダプティブクルーズコントロールや安全・快適装備を充実させた「TSIコンフォートライン」、エンジンを1.4リッターに大型化し、17インチアルミホイールなどの外観をスポーティーにした「TSIハイライン」などをラインアップしています。以下の通りプロダクトのラインアップがシンプルになっています。
グレード名 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 価格 |
TSI トレンドライン | 1197cc | 5 | 7AT | FF | 5名 | 19.1km/l | 2,539,000円 |
TSI コンフォートライン | 1197cc | 5 | 7AT | FF | 5名 | 19.1km/l | 2,799,000円 |
TSI ハイライン | 1394cc | 5 | 7AT | FF | 5名 | 18.1km/l | 3,319,000円 |
BMW 2シリーズ
続いてはBMWの2シリーズの紹介です。コンパクトかつスポーティなエクステリアを纏い、高い走行性能によるプレミアムコンパクトカーです。もともとは2013年1に欧州で人気のあった1シリーズクーペの後継モデルとして立ち上がったモデルです。ボディースタイルにはクーペ、その派生のカブリオレがあり、現在多くの販売を占めているアクティブツアラーというモデルラインアップです。アクティブツアラーに関しては2013年に2シリーズの新コンセプトとして発表され、2台の自転車を車内に搭載できたりとこれまでのBMWにはなかった前輪駆動(FF)を起用して車内空間の広さを訴求するモデルとなりました。またアクティブツアラーは通常5人乗りですが、7人乗りのタイプはグランツアラーというモデルとなっています。そして日本では昨年より香取慎吾さんを起用して多くのコマーシャル等で見かけるようになった車です。
現在のラインアップは、2.0リッターの4気筒エンジンと3.0リッター6気筒エンジンをクーペに採用、アクティブツアラーには1.5リッターの3気筒エンジンを積んでいます。またアクティブツアラーにはクリーン・ディーゼル・エンジンを搭載したモデルもラインアップ。それだけではなく、1.5リッターエンジンのプラグインハイブリッドモデルも追加しています。トリムラインはスポーティーな装備を搭載した「スポーツ」革シートなどの「ラグジュアリー」よりスポーティーな走行を楽しめる「Mスポーツ」が用意されています。
トリムライン | 排気量 | シフト | 駆動方式 | シート数 | 燃費 | 価格 |
218i アクティブツアラー / グランツアラー | 1498cc | 7AT | FF | 5名 / 7名 | 16.0km/l 15.4km/l | 3,740,000円 |
225 xe iperformance アクティブツアラー | 1498cc | 6AT | 4WD | 5名 | 17.6km/l | 5,350,000円 |
218d アクティブツアラー / グランツアラー | 1995cc | 8AT | FF | 5名 / 7名 | 22.2km/l 21.3km/l | 3,990,000円 |
218d xDriveアクティブツアラー | 1995cc | 8AT | 4WD | 5名 | 20.0km/l | 4,800,000円 |
220iグランツアラー Mスポーツ | 1998cc | 7AT | FF | 7名 | 15.5km/l | 5,090,000円 |
BMW 2シリーズの最新情報はこちら
ボルボ VOLVO 40シリーズ
続いては北欧スウェーデンのブランドVOLVOボルボの40シリーズの紹介です。現在のボルボラインナップの中では最も小さなモデルでよりコンパクトでダイナミックかつスポーティーなコンセプトとして開発されたモデルです。1995年に発売され、ボルボのアイコニックなスタイルとなったステーションワゴンの先駆けモデルでした、初期モデルに関しては、オランダ国・三菱・ボルボの合弁会社であったネッドカー(在オランダ)で行われていました。ラインアップは1.5リッター4気筒のエンジンを中心として2.0Lディーゼルエンジンも揃えています。またガソリンモデルに関しては2.0LのターボエンジンはT4 AWDやクロスカントリーなど上級ラインナップに使用されています。
ボルボの代名詞となる安全装備については「歩行者エアバッグ」「歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」「全車速追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール」などの先進技術が標準装備となっています。以下が現在のラインナップです。
グレード名 | エンジン | 排気量 | シフト | 燃費 | 価格 |
T2 キネティック | ガソリン | 1497cc | 6AT | 17.1km/l | 2,990,000円 |
T3 キネティック | ガソリン | 1497cc | 6AT | 16.5km/l | 3,390,000円 |
クロスカントリー T3 キネティック | ガソリン | 1497cc | 6AT | 16.0km/l | 3,540,000円 |
D4 キネティック | ディーゼル | 1968cc | 8AT | 20.0km/l | 3,690,000円 |
クロスカントリー D4 キネティック | ディーゼル | 1968cc | 8AT | 21.2km/l | 3,840,000円 |
フォルクスワーゲン POLO ポロ
最後に紹介するのはフォルクスワーゲンのエントリーモデルの「ポロ」です。ネーミングの由来は馬に乗りながらボールを操る馬術競技のポロ。グローバルの販売を牽引する主力モデルであり、そのサイズ感から女性ユーザーが多いモデルでもあります。そもそもの発売は1975年でフォルクスワーゲン車のエントリーモデルを支える車としてデビューしました。実質的なビートルの後継車で、小さい道路事情の南ヨーロッパも視野に入れたモデルでした。現行のモデルは初代から数えて6代目です。2018年3月に日本仕様車のフルモデルチェンジが発表され、販売が開始されています。ラインアップは、1.0L の3気筒エンジンが主体となっており、装備レベルに合わせてトレンドライン、コンフォートライン、ハイライン」設定があります。今回は8年ぶりのモデルチェンジということで、エクステリアの変更も多く入っており、迫力ありシャープになったヘッドライトや新デザインのフロントバンパーが実際のサイズ以上の高級感に貢献しています。先進安全装備についてもプリクラッシュブレーキシステム、歩行者との事故の際の衝撃を緩和するアクティブボンネットなどが全ての車で標準装備となっています。以下が現在のラインナップ。
Polo トリムライン | 排気量 | シフト | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
TSIトレンドライン | 999cc | 7AT | FF | 19.1km/l | 2,098,000円 |
TSIコンフォートライン | 999cc | 7AT | FF | 19.1km/l | 2,299,000円 |
TSIハイライン | 999cc | 7AT | FF | 19.1km/l | 2,650,000円 |
フォルクスワーゲン ポロの最新情報ははこちら
まとめ
日本でも人気の高い輸入車のスモールセグメント。日本の道路・環境事情に合わせ、歴史が長く、燃費や走行性能を高めたたモデルも多く、選択の幅も多いです。今回2018年通年の実績が明らかになり国内モデルの販売状況やモデルについて紹介しました。輸入車を買い替え予定の方は是非上のマーケット分析やモデル比較を元に自分だけの一台を見つけてください。